アジア人としての歴史認識であれば一致することもある |
歴史は時代により変化します。 隣り合う二つの国の歴史認識の一致などあり得ない。 不毛な論議です。 お互いそのことをわきまえて大げさにしないことが肝心ではないでしょうか。
アジア人としての歴史認識であればアジア人同士、共通点が見いだせるかもしれません。
アジア人としての歴史観とは、 近世以降のアジア史は、欧米諸国によるアジア侵略の歴史であることです。 白人国家は、南北アメリカ、オセアニアを完全に征服し、原住民は抹殺されました。 そして、アジアを植民地化しました。 アジアにおける戦争、争いは全て西欧諸国による侵略に起因します。 大東亜共栄圏建設を目指した戦前の指導者たちの多くも、これと同じ歴史観を持っていたと思れます。 戦後の教育はこの歴史観を否定しました。
侵略は今も続いています。 日本に対いても、韓国に対しても。
中国の南京虐殺や韓国の従軍慰安婦問題には辟易しますが、アジア人としての歴史観を共有するためには日本の側により多くの問題があるように思います。 それは、日本が先進諸国として白人国家の一員になったと錯覚していることにあります。 少なくとも中国や韓国からそう見えるでしょう。 この態度は改めなくてはいけません。 アメリカに隷属しているにすぎません。 そして、中国にも改めてもらわなくてはなりません。 中国は、戦勝国として白人国家と並んで安保理常任理事国となり、これまた白人国家の仲間入りしたと錯覚している節がみられるからです。
日本がアジア人としての歴史観をもつことなどアメリカが許すわけありませんので中国や韓国と歴史認識を議論するためには日本により多くの努力が求められることになります。 当面、中国と韓国に対して摩擦を大きくしないように努めることが肝心でしょう。