東京新聞はなぜTPPに反対しないのか |
(以下、東京新聞より引用)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013080102000129.html
「「日本がアメリカの準州か、何番目かの州になれば、沖縄にあんなに基地を置けないですよ。アメリカの国内問題になるから」。作家の沢地久枝さんが以前、アフガニスタンで井戸を掘ってきた医師の中村哲さんとの対談で語っていた▼極論ではない。米ニューメキシコ州の基地では、新型輸送機オスプレイなどの夜間・低空飛行訓練に反対する住民に配慮し訓練は延期に。ハワイでも歴史的遺産に与える影響や騒音に対する住民の声を考慮してオスプレイの訓練が事実上、無期延期になった▼日本では、予定通り沖縄県の米軍普天間飛行場に追加配備されるオスプレイ十二機が米軍岩国基地に到着。八月上旬にも普天間飛行場に移動し、配備済みと合わせて計二十四機態勢になる▼さらに、新たに配備先として米軍の横田基地(東京都福生市など)が浮上したが、首都圏の巨大な空域を支配しているのはこの基地であることは意外と知られていない▼羽田から西に向かう航空機は房総半島方面に離陸すると、狭い空域を急上昇し急旋回する。一都八県に及ぶ「横田ラプコン」を避けるためだ▼「首都圏がこれほど外国軍によって占拠されているのは、おそらく世界で日本だけでしょう」(前泊博盛編著『本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」』)。沖縄だけの問題ではない。国家の主権とは何かを心底考えさせられる。」
(引用終わり)