甘すぎる反対派、推進派、野田首相 |
がっかりしましたねぇ。 山田正彦前農相が笑顔で 「ホッとしている。 交渉参加ではなく、事前協議にとどまってくれたとおもっている」 と発言しているテレビを見たときは。 「交渉参加に向けて協議に入る」という野田首相のこんなまやかしの表現でも離党せずに済む口実が見つかってほっとしているのでしょう。
日経の報道によれば、政府は交渉次第で例外品目なども認められる余地があると見込んでいます。 米豪のFTAでは、砂糖などに関税撤廃の例外がありTPPで見直す考えがないことから、日本にも品目数の1%程度は例外が認められるのではないかという見方です。 米豪は、TPPよりすでにある2国間FTAを優先することを確認しただけであり、日米間にFTAがあるわけではありません。 政府の見方が甘いのか、分かっていて世論誘導のために流しているのか。
米議会にTPP交渉の妨げになるようなら日本の参加は認められないという動きがあるようですが、それに期待するわけにはいきません。 肝心なところは曖昧にしたまま日本に丸のみさせる腹積りでしょう。 交渉に参加した後、話が違う、では、参加しないということになると、今、断るよりも100倍も難しい状況に直面することになります。
榊原英資氏は、マスコミに対するアメリカの関与を率直に指摘しましたが、大丈夫ですかねぇ。 身の危険にまでは及ばないとしてもマスコミから干されるのではと心配です。 拙ブログ: 米によるマスコミ工作: 榊原英資氏の指摘
野田首相はISD条項の意味を知らなったようです。 大丈夫ですかねぇ。 オバマ大統領に手玉に取られそうで心配です。
以下、三橋貴明氏ブログより
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/
(引用)
【(衝撃!)野田首相「ISD条項を知らない」発言!(11日)】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16140887
《佐藤ゆかり議員》貿易協定におけるISD条項について説明、国内法がISD条項によって曲げられる可能性について首相に質問
《野田首相》基本的には我が国が守ってきた法律で対応できるよう交渉していきたいと思います。
(一時中断)
国内法よりも、条約のほうが上位にあり、それに対応しなければいけない現実の中で、どう対応するか考えるということでございます。
《野次》何を言ってるんだ!どうやって対応できるんだよ!条約が上だから対応できないんだよ、国内法では!
《野田首相》これですね。投資協定・・・国際仲裁判断に委ねる、そういうような場合ですね。ちゅ、仲裁人が入ってきて、仲裁人により決めていくというわけなんで、というプロセスがあるということで。
ISDS(ISD条項)は、寡聞で詳しくしらなかった。条約と国内法との上位関係だったら、条約です(条約が上)。だからこそ、我が国が守ってきたもので、良いものだというものを、条約を結ぶために(国内法を)殺したり、壊したりはしない。
《佐藤ゆかり議員》「仮に総理がAPECで参加表明をしてもですね、米国で先ほど言いましたように90日承認手続きかかるんですよ。要するに、TPPの条約の中身の交渉は、我が国日本としては手遅れなんですね。決まった段階で、二者択一で、日本政府、これを丸呑みするんですか、しないんですか、どちらかにしてくださいよと、それを半年後に言われるしかないんですよ。ですから、日本の国内法というのは、条約が上位にあるわけですから、TPPで決められたものを丸呑みにすれば、国内法は曲げなければいけない。変えなければいけない。TPPを選ばなければ、国内法は我が国がこのまま管理をすると、そういうシナリオになるんですね。
条約のことをお応えいただかなかったのは、これは極当たり前の質問でして、憲法に書かれていることですから、わたくしはお伺いしたまでで、すぐにお応え頂かなかったのは、非常に驚愕で、ここで決めるってことはですね、こういうことも分からないでお決めになるということは、あまりにも国民軽視ではないだろうかなと、非常に大きな問題を感じたわけでございます。」
佐藤議員、素晴らしい!
TPPの本質である「日本の主権の問題」に切り込み、この問題を国会の場で明らかにされました。