2016年 04月 17日
北朝鮮核実験の地震波と熊本地震の地震波 |
気象庁は、今年1月に北朝鮮が核実験を行ったとき、その地震波を自然地震のものと比較して自然地震ではない可能性があると発表しています。
北朝鮮付近を震源とする地震波の観測について(第2報)
そして、気象庁の発表資料に基づき各報道機関も地震波形を報道しています。 次の写真は、1月7日の日本経済新聞に掲載された地震波形です。そして、下の波形図は4月16日の熊本地震のものです。防災科学研究所(http://www.kyoshin.bosai.go.jp/kyoshin/quake/)より。最初の図の4番目、自然地震の波形とは異なるようですが。
北朝鮮の核実験のときの発表は、これまでの発表形式を踏襲する形で、自然地震と対比して見せ、人工地震について触れることはタブーになっている中、精一杯の科学者の良心を見せたと受け取ったのですが、果たしてどうでしょうか。
今回の地震波には自然地震に見られるP波がありませんが、その説明は難しいことなのでしょうか。
気象庁に確かめたところ、自然地震でないとする兆候は一切、見当たらないとのことです。 S波を把握しやすような波形表示になっているのではないか。 確かに、自然地震でないとするとあまりにもその数が多い。
今回は、自然地震で間違いないようです。 前段部分が紛らわしくて、申し訳ありません。
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by hazansho
| 2016-04-17 14:54
| 科学