2016年 05月 29日
日本人初の宇宙飛行士、秋山豊寛氏のテレビ対談を観る |
昨日、5月28日、たまたまですが、日本人初の宇宙飛行士、秋山豊寛氏をテレビで観ました。 BSフジの「風のカフェ」に登場していました。 聞き手、五木寛之氏との対談になっています。
秋山氏の名前に興味を持ったのは、日本人初の宇宙飛行士というより、帰還後、アポロの月面着陸はあり得ないとロシアで聞いており、そのことを日本で発言していたからです。 秋山氏は、TBSのワシントン支局長、外信部デスクを歴任し、TBSのエースであったと思われますが、1995年に退職しています。彼のアポロについての発言の影響が疑われます。
昨日のテレビでは、もちろん、アポロには触れておりません。 彼の語り口には好感が持てました。 仕事も出来る人だろうし、出鱈目をいう人ではないと思いました。
BSフジが、あるいは 五木寛之氏がよく彼を招いてくれたと感謝したい。
アポロについては、過去の次の問答が、最も説得力があります。
ホモファーベル庵日誌 http://d.hatena.ne.jp/gyou/20111229/p1
から以下引用。
A: 秋山氏 S:インタビュア
A 「百歩譲って理論上可能だとしよう。でも、事前に実験してないよね」
S「え? いや、あの11号の着陸自体が実験みたいなものでしょう?」
A 「ぶっつけ本番?」
S 「ええ」
A 「有人飛行で?」
S 「有人?」
A 「ロシア(ソ連)のルナ2号は無人宇宙船だったから、軟着陸に失敗して月面に激突してもどうってことなかった」
S 「激突したんですか」
A 「もちろんだ。ロシア人の宇宙飛行士はみんな苦笑しながら認めたよ」
S 「じゃあ、失敗なんですか」
A 「無人だから軟着陸できなくても人は死なないし、とにかくロシアが先に宇宙船を月に到達させたという実績は残る。だから失敗じゃない。でも、米国の場合は有人飛行だから、失敗して激突すれば宇宙飛行士が死んで、米国の威信は地に落ちる……というか、月に落ちる(笑)。そんな危険なことを、事前に予行演習もせずにやれるかね?」
A 「そうだよ。地球上でも月面上でも一度も成功していないアポロの『お尻噴射型』垂直着陸を、人を乗せて、ぶっつけ本番で国家の威信を賭けて、全世界に生中継しながらやったんだ。もし失敗して宇宙飛行士が死んだら、全世界に『死んだ』というニュースが流れる。イチかバチかの大ばくちだ。会社の経営なら(当時のNASA幹部は)背任罪じゃないの?」
S 「なるほど。そう考えるとありえないですね」
(引用終わり)
関連拙ブログ:
by hazansho
| 2016-05-29 09:15
| 科学