「京都議定書」は「京都」の名前を汚している |
Sankei Express は、「国際理解は得られるか」と政府の京都議定書「離脱」方針に疑念を呈しています。 この記事にこそ疑念を覚えざるを得ません。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/environment/537250/
記事は、「ただ、「京都」の名を冠した議定書のもとで環境問題に取り組むことが日本の国際的評価を高めてきた面もあり、離脱には「環境先進国としての存在感が薄れる」との懸念もある。」
と述べています。 全く理解していません。 京都議定書は、「京都」の名前を汚しています。 京都議定書は完全に間違ったまやかしの議定書でした。
このような記事が出てくのには政府にも責任があります。 政府は、京都議定書の延長に不参加とする理由としてアメリカや中国はもちろん全ての国が参加する枠組みが必要であることを挙げています。 京都議定書に組み込まれている「排出量取引」が空理空論であることを指摘していません。 排出量取引を否定することはこれまで推進してきた政治家、官僚の過ちを指摘することになるためでしょうか、うやむやにしています。
京都議定書に反対すべき第一の理由は、
日本に不利だからではありません。
産業界が反対するからではありません。
排出量取引が空理空論であるためです。
政府は、このことをはっきりと言うべきです。 たとえ、何人かの政治家に傷がつこうとも。
それにしても、経済学者とかエコノミストとか言われる人たちの中で、排出量取引をはっきりと否定した人がいたでしょうか。 排出量取引のまやかしを見抜けなかったまたは気が付いていても指摘してこなかった人たちの経済見通しや経済理論など全く信用できません。
拙ブログ 排出量取引は空理空論だ