2011年 10月 01日
片務性から双務性への安保改定を主張する狙いは何だ |
先ごろの安保再改定論議の狙いがどこにあるのか気になって仕方がない。
9月22日、産経新聞が「主張」にて、米国は日本の防衛義務を負うが日本にその逆の義務はない、日本も米国の防衛に参加できるように安保条約を改定すべきと説く。
【主張】安保再改定提言 共同行動強化で国守る 集団的自衛権は権利の…
続いて、9月28日、田久保氏が産経新聞の論点にて先の「主張」を繰り返している。
【正論】杏林大学名誉教授・田久保忠衛 安保再改定と同時に憲法改正も…
防衛義務の片務性を改め双務性にと主張しているが、現条約は、日本の基地提供義務だけを明確にしており、米国の日本防衛義務を明記してはいない。 そのことは別にして、一体、彼らの主張の狙いはどこにあるのだろうか。
集団的自衛権に係わる憲法解釈変更のための環境整備が目的か。
イラクの戦費は、3兆ドルにも及ぶという。 1ドル80円で計算すると、240兆円という膨大な金額だ。 日本にその何割かを肩代わりさせるために双務性論議を持ち出しているのでないか。 まさか、安保改定そのものを今、狙っているわけではあるまい。
意図が読めず不気味である。
拙ブログ:産経はどこの国の新聞か
by hazansho
| 2011-10-01 23:17
| 指定なし