放射線量は測定装置がどこに置かれているかで数値が大きく変わる |
また、那須町を例に出して申し訳ありません。
私は、那須が大好きで、よく行きます。 データがよくそろっているので例に取り上げさせてもらいます。 那須町役場も丁寧に放射線量を測定し、詳しく発表していると思います。
原発が放射性物質を放出したときの風向きがわるかったのか、那須の数値は原発からの距離に比較して高めになっているようです。
http://www.town.nasu.lg.jp/hp/page000001900/hpg000001815.htm
5月10日の測定値は、 0.19 マイクロシーベルト/時
最近、学校、保育園でも計測するようになりました。 軒並み 1マイクロシーベルト近くの高い値です。
5倍ほど高くなる理由は、
文科省やNHKで発表される5月10日、 0.19 という数値は、 那須町役場4階屋上に設置された装置によるものです。
一方、 学校の数値は、保育園および小学校では、地上50cm, 中学校では、地上1mでの測定によるものです。
空から放射性物質が飛んでくるときは、屋上で計測してもよいかもしれませんが、現在は、地上に積もった放射性物質からの影響のほうが強く、こちらの数値を使って判断しなければならないでしょう。
よその町でも同じことが言えるでしょう。
あなたの町の測定装置が屋上やベランダに置かれていたとしたら数値を5倍にして検討したほうがよいかもしてません。
1マイクロシーベルト/時 は、 年間被曝量としておよそ10ミリシーベルトになるとおもわれます。(計算方法はいろいろあるようです。)
原子力安全委員会指針の被曝限度額は、 つい2,3週間前までは1ミリシーベルトでした。 今は、20ミリシーベルトです。
政府や安全委員会を批判するのは簡単ですが、どこまでが安全かは誰にも分かりません。 放射能の恐ろしいのは、どこまで数値を下げても安全だとはいえないことでしょう。 今は、この変更を事実として受けとめることにします。 つまり、1ミリシーベルトから20ミリシーベルトはグレイゾーンと考えることにします。
1ミリシーベルトから20ミリシーベルトの間にある地域では、一人一人が判断しなければならばならないのです。 しかも補償は望み薄です。
本当に放射能は罪深いと思います。
郡山市が独自に校庭の土を削ったのは大変立派だったと思います。 費用はもちろん東電に請求したらよいと思います。